健康的な生活習慣を身に付けよう

「自分はまだ若いから介護のことなど先の話」などと考えてはいないでしょうか。確かに定期健診で満点とはいかなくても合格点圏内で健康的な暮らしをしている人にとっては、日常に深くかかわってくる話ではありません。ましてや体力のある若い内から将来の介護のことを考えている人など、神経質で心配症だと思われる人も多いでしょう。

しかし実際は、将来の介護が必要になる生活を少しでも先延ばしにするためには、若い頃からの日ごろの摂生がとても重要になってくるのです。なにより重要視すべきなのは生活習慣です。生活習慣病につながる味の濃い、脂っこい食事が常態化してはいないでしょうか。これが続けば結果的に血管が詰まってしまい、糖尿病を誘発することになってしまいます。脳梗塞や心筋梗塞では脳機能の損傷で運動機能が失われたり、糖尿病が悪化すれば人工透析が必要になり、体力の低下によって車いす生活を余儀なくされることもあるのです。これらは何十年もかけて徐々に進行する症状によって引き起こされるケースが多いものです。日々の生活の積み重ねが後々自分に返ってくることを忘れてはなりません。

若いからといって体に無理を強いることは、将来の自分に今の不摂生を投げやっているのと同じことといえます。まだ若いからという慢心は単なる甘えにしかなりません。生涯を元気で心身ともに健やかな状態で過ごしたいという願いは誰もが持っているものでしょう。これを実現するには、若い内から日々を規則正しく過ごし、適度な運動を行い、自らの健康状態と絶えず向かい合う習慣をつけておくことが重要なのです。



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